辻信一先生講演会

日時:2007年10月14日(日) 13:30〜14:30

場所:善了寺本堂

テーマ:頑張らない、でもあきらめない

この日の午前中、「戸塚駅周辺地区における旧東海道みちづくり検討委員会」の拡大委員会があり、再開発後の戸塚駅周辺、特に旧東海道をどのようなみちにし、どのように利用していくかということが、4つのグループで議論・討議され、発表されました。
とつか応縁隊も地元の活動団体ということでこの検討委員会に参加しました。委員会では、西口が近代的な街に生まれ変わることに対し、東口の吉田大橋から大踏切までの旧東海道、および両者をつなぐ大踏切デッキをどうするかということに議論が集中しました。
旧東海道は歩道幅が広がるので並木道とし、人工の
せせらぎを流せないか、途中の池ではホタルを飼育
できないか、柏尾川河畔から回遊できるようにしよう、
道路を一方通行にしてもっと歩道幅を広げるべき、さ
らには車の進入禁止にできないか等々。
大踏切デッキは予定されている歩道幅(5m)をもっと
広げられないか、デッキに並木を植えられないか、大
道芸ができるようなスペースはとれないかなど、議論
は尽きませんでした。

辻先生講演会は、この検討委員会を受けて始まりま
した。
辻先生は、環境活動家、スローライフ提案者として良
く知られる、地元の明治学院大学教授です。
人が生きていく上において、川がいかに大事なものであるかというところから始まり、人生の豊かさ、幸せとは何かと進みました。なぜGDP(Gross Domestic Product:国内総生産)やGNP(Gross National Product:国民総生産)の増減に一喜一憂するのか、それはGDPが増えるということは豊かになったということで、豊かさは幸せをもたらすと信じられているからと説きます。でも、GDPの増大、経済成長が本当に幸せになっただろうか。一方では、環境破壊、大気汚染を招いています。そんなに急がなくていい、もっとスローに過ごそうよ。
ヒマラヤの奥まったところにある国、ブータンの前の国王はGNH(Gross National Happiness)を提唱しました。「国民総幸福」とでも訳せばよいでしょう。ブータンは、当然GDPは日本よりはるかに小さい、でも国民の幸福度を測るのはGDPではない、幸福度を測る指標としてGNHを提唱したのです。最初は冗談のつもりで提唱したようですが、今ではブータンの憲法にも出ています。
現在の自然環境を是非とも将来の世代に残したい、「持続可能な社会」にするべきだと思います。
最後に、「ハチドリの一滴(ひとしずく)」が朗読されました。
「ある国で、森林火災が発生しました。猛烈な火災に、そこに住んでいた動物たちは逃げ惑っていました。そんななか、一羽のハチドリは一滴の水を運んで火災にかけていました。逃げ惑う動物が訪ねました。『ハチドリ君、何をしてるの?』 ハチドリは答えました。『私は、今、私にできることをしています。』」
小さくてもいい。環境破壊に少しでもお役に立ちたい。
頑張らなくてもいい。でも、世の中、あきらめないで。

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